野球と勉強、両方やっていることが両方にプラス
——自分の投球で自信があるところはどこですか?
「やっぱりストレートが一番良いボールだと思います。球速というよりはボールの質ですね。さっき言った東京大との試合でのデータもその部分が出ているかなと思います」
——勉強と野球の両立も大変だと思いますが、勉強の方はどれくらいしていますか?
「練習が終わってから塾にも通っています。19時半から21時半くらいまでは塾で勉強しています。朝も授業が始まる30分前に来て、勉強の時間にあてています。自分は勉強か野球かどちらかに絞ると集中できなくて、どちらかがダメだった時に違う道があるという方が向いていると思うので、両立が大変とは思いません。両方をやっていることが両方にとってプラスになっていると思います」
——勉強で苦労したことはありますか?
「高校受験が終わってから入学するまでの間に遊び惚けていて、最初は勉強する習慣がなくてずっと取り残されていました。3年生になってやっと少し追いついてきましたが、模試の結果は全然ダメなので焦っています」
——将来の目標は医師免許を取得したうえでプロ野球選手も目指すと聞きましたが。
「母が医師で、自分も中学2年くらいのときに医師を目指そうと思うようになりました。自分がやったことに対して直接のやりがいが欲しいタイプなので、目に見えやすい外科が良いなと思っています。まずは医学部に合格して医師免許をとって人生の基本を作ってから、野球はその後全力でやってプロを目指したいです」
——プロ野球選手になってから医師になるのではなく、先に医師免許をとってからプロ野球選手を目指す?
「そうですね。もしドラフト指名があったらプロ野球選手が先ということも考えますが、今の実力では指名はないと思うので、まずは医学部に行くことを優先で考えています」
——高校野球もあとわずかですが、最後の夏に向けての目標と、さらにその後の目標についても改めてお願いします。
「チームとしては県でベスト16が目標です。個人としてはスピードは145キロ、できれば140キロ台後半を投げたいです。その後は先ほども言いましたが、しっかり勉強で人生の基本を作ってから、もう一度野球を全力でできればと思っています」
昨年までくふうハヤテ(現・ハヤテ)でプレーしていた竹内奎人氏は静岡高校卒業後に群馬大の医学部に進み、NPBのファームでプレーしながら医師免許を取得したことも話題となった。しかし過去に医師免許を取得してからNPBのドラフト会議で指名された選手はいない。その道は当然簡単なものではないが、大谷翔平の二刀流も挑戦当初は無理という声が多かっただけに、加賀谷の挑戦も決して不可能ではないはずだ。多様化の時代だからこそ、今までになかった道を新たに切り拓いてくれることを期待したい。
(取材:西尾典文/写真:編集部)
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