選手

【県立千葉】加賀谷一|まずは医師免許取得、その後全力でやってプロ野球を目指したい

2026.7.10

1878年に創立した県立千葉高校。毎年、東京大をはじめ難関国立大学に多くの合格者を輩出することでも知られる千葉県でも指折りの進学校である。そんなチームに今年、プロも注目する投手がおり、さらに医師免許の取得とプロ野球選手の両方を目指しているという。そんな噂の選手に話を聞いた。


練習は自分たちでやることを決める

今年の入試では東京大に21人の合格者を輩出した県立千葉高校。これは千葉県内の公立高校ではトップの数字である。野球部は千葉中学時代に4度、千葉第一時代に2度夏の甲子園に出場しているが、現在の校名となった1961年以降の出場はなく、近年は強豪ひしめく千葉でなかなか上位進出を果たせずにいる。

しかしそんなチームで今年プロから注目を集めているのがエースの加賀谷一投手だ。昨年には早くも140キロを計測しており、今年春の地区予選の磯辺戦では20奪三振もマークしたという。さらに将来のプロ入りと並行して、医学部への進学を目指しているという。そんな異能のエースのこれまでの歩みと、これからについて聞いた。

——野球を始めたきっかけを教えてください
 
「父が関西出身で阪神ファンで、3歳上の兄も野球をしていたので、自然と自分も野球をやるようになりました。チームに入ったのは小学校1年生の時で、有吉メッツという地元の少年野球チームです。最初はセカンドから初めて、ピッチャー、キャッチャーもやっていました。

——中学時代は強豪の京葉ボーイズでプレーしていたそうですが、そこから県立千葉を選んだ理由を教えてください。

「小学校の時に付属の千葉中学を受験したのですが不合格でした。結局千葉大学の付属中学に進学しましたが、当時からまずは勉強をしっかりやるというのが一番で、高校もその理由で決めました」

——最初に高校の野球部に入った時の印象はどうでしたか?

「部員数が今よりも少なくて、1年生もほぼ全員ベンチに入れるような感じでしたが、意外と野球はしっかりできている印象でした。入学してすぐ練習試合の2試合目には投げさせてもらって、夏の大会も1/3回だけ投げました。1年秋からは主戦で投げています」

——入部した時からスピードはどれくらいアップしましたか?

「中学時代はちゃんと測ったことがなかったですが、128キロと言われたのを覚えています。去年の6月に東京大と試合をさせてもらって、その時に140キロが出て、回転数が2460くらいで、回転効率が99%と教えてもらいました」

——普段の練習時間、練習メニューなどを教えてください
 
「月曜日はオフで、それ以外の日は大体2時間くらいです。7限まで授業がある日はもう少し少ないです。メニューは3年生が考えています。大体バッティングと守備に分かれて30分ずつくらい練習をして、残りの時間は個人がそれぞれ課題練習をするという感じが多いです。中学時代は言われたことをやっていましたが、ここでは基本的に自分たちでやることを決めて、監督は気になったことを言うという形です」

——ピッチャーの個人練習はどんなことをしていますか?

「キャッチャーを座らせてのピッチングは週1回か投げても2回程度です。球数は30球くらい。あとはフォームを固めるために重りを持って足を踏み出す動きや、サンドボールを持ってネットに投げるような練習をしています。他はストレッチなどですね」

——投球練習で投げる数がかなり少ないように感じますが、それくらいの投球数でもレベルアップできるものですか?

「そうですね。あと強豪チームと違うのは練習試合で投げる球数が多いので、それが一番の投球練習になっていると思います。シーズン中はほぼ毎週練習試合がありますし、自分は長いイニングを投げることが多いので」

——スピードもかなり上がった要因としてはフォームが固まったことが大きいでしょうか?

「それもありますし、あとはしっかり食べて体重が増えたことも大きいと思います。入学した時は65㎏くらいでしたが、今は79㎏まで増えました。母が栄養面なども考えて食事を用意してくれています」


PICK UP!

新着情報