学校・チーム

【郁文館】目指すは2029年の甲子園出場!名将・佐々木力監督の挑戦

2026.7.9

野球を続ける選手が増えるチームにしていきたい



常総学院時代には鈴木昭汰(現・ロッテ)など多くの選手をプロや社会人野球に輩出してきたが、伸びる選手の特徴、選手の伸ばし方などについても聞いた。
「選手には高校野球の後にどうなりたいかということを聞きます。そうするとプロでやりたい、東京六大学でやりたい、みたいなことを大体言います。じゃあその目標があるなら、こういう選手にならないといけない、こういうアピールができないといけないということはよく話します。

例えばバッティングでもよく高校通算何十本ホームラン打ったというのはあまり重要じゃない。公式戦の大事な時に打てるか、変化球にもしっかり対応できるか、そういうところですよね。あと、上手くいっている時はこっちの話なんか聞きません。自分も木内幸男監督(前常総学院監督)に対してもそうでした(笑)。逆に上手くいかなかった時にどう声をかけるかが重要です。自分からもそうですし、選手同士でもそのことは言っています」

指導者としても十分な実績のある佐々木監督だが、一方で初めて就任した東京の学校ということで難しさを感じている面もあるという。

「まず東京は学校の数が多いですよね。夏はシードをとれないと7試合か8試合勝たないといけない。当然ピッチャーも複数必要になってきます。茨城は甲子園に出るようなチームは限られていて、それ以外のチームとは力の差が大きかったですが、東京はそれなりに力のあるチームが多い。そういう面でも茨城にはなかった難しさは感じています。関東一、帝京、二松学舎大付などとやる前にいかに消耗しないかは重要になりますね」



昨年夏は3回戦で東亜学園に敗れ、今年の春も二松学舎大付に2回戦でコールド負けを喫するなどまだ上位進出を果たすことはできていないが、春はプロも注目するエースの齋藤拓未投手を手術明けで欠きながら初戦では甲子園出場10回を誇る堀越に競り勝つなど力をつけてきていることは間違いない。佐々木監督も徐々に手応えを感じてきているようだ。

「選手も親御さんもせっかく佐々木のもとで野球をやるなら、高校で終わりではなく、その先でも野球をやろうと言ってくれるケースが増えてきました。自分もその期待には応えたいと思いますし、練習試合でも強いチームに勝ったり、良い試合ができるようになってきました。甲子園出場はもちろんですが、次のステージでも野球を続ける選手が増えるチームにしていきたいと思います」

学校が目指す2029年の甲子園出場に向けてどんなチームになっていくのか。郁文館の今後に注目だ。
(取材・文:西尾典文/写真:編集部)

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