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【明秀日立】金沢成奉監督の打撃練習5メソッド

2026.6.21

振る、振る、振る! 金沢監督は「打撃のロジック」と「圧倒的なフィジカル」を武器に進化の手を緩めない。強打者を育ててきた名将の経験力と、最新理論を融合させたチーム作りの打撃メソッドを解説する。


金沢監督の打撃練習5メソッド

【1】5種目のスイング



別名「成奉ドリル」。打撃理論の根幹として、選手たちが「一番身になっている」と語る基礎練習。多くの打者は投手に合わせる「受動的なタイミング」に陥りがちだが、超一流を目指すならば、自分のタイミングに相手を引き込む「能動的なタイミング」が大事。この意識が、坂本勇人(巨人)のような超一流への入り口となる。ポイントは5つ。

①割(わり):トップの形をしっかり作る
②しなり:バットとしなりの感覚を養う
③バックステップ: 足の使い方を覚える
④探り:自分から仕掛け、崩されても対応できる「能動的なタイミング」を養う
⑤入り:バットをラインに入れ、最短距離で振り出す意識で

【2】実戦的バッティング練習



野球は点取りゲーム。低反発バットでも「外野を越す」打撃が勝利に直結する。正しいスイングを取得するためのドリルが大事だ。

①近距離バッティング: 通常より6〜7m近い距離(14m前後)から投げられる速球を打つ。150km対策や、目慣らし、最短距離のスイング速度向上を狙う
②ライナートス: 上から投げられたボールを、ピッチャーへノーバウンドのライナーで返す。非常に集中力の要る練習
③1日1000スイングの修練: 圧倒的な練習量をこなし、「量の中に質」を求める
④1×20回の連ティー: 20回を1セットと考えるのではなく「1回の最高のスイングを20回積み重ねる」という質へのこだわりが重要

【3】フィジカルトレーニング



丈夫な体を作るべく3つの取り組みを行なっている。

①徹底した食トレ:プロテインよりも栄養バランスは食事から。炭水化物(白米)を食べてまずは体を大きくする

② BFR(加圧)トレーニング:効果的な筋力アップを目指して導入
③インボディ(数値管理): 1ヶ月に1回、体脂肪や筋肉量を測定し、チーム内でランキング化してモチベーションを高める

【4】デジタル活用



デジタル測定器「トラックマン」を活用し打球速度や角度を数値化。打球速度150kmを一つの基準とし、角度や数値に基づいて個別に打撃指導。角度の出ない選手には低い打球を狙う打撃を取得させるなど、数値と個性に合った打撃技術をアップデートする。

【5】人間形成と心の鍛錬

1年前から雑誌「致知」の読書会(2時間)を開催。経営者や他競技のトップの考えを学び、自分の意見を発表して人間力を磨く。また、「運や縁」を味方につけるため、野球以外の日常生活の規律を徹底。読解力を技術向上と同時進行で学ぶ。

(取材・文/樫本ゆき 撮影/武山智史)
※参考文献「野球技術の極意」(著:大利実、KANZEN刊)


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