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【おススメ野球漫画】アストロ球団(原作:遠崎史朗、作画:中島徳博)

2015.5.25
 野球の歴史を語るためには、野球漫画は外せない! ベースボールナイン編集部が、過去の人気作から最新作までの名作野球漫画を随時紹介します。

「アストロ球団」(原作:遠崎史朗、作画:中島徳博)

 第4回は、「アストロ球団」(原作:遠崎史朗、作画:中島徳博)。1972年から76年まで週刊少年ジャンプで連載された作品だ。

 これまで紹介した野球漫画とはひと味違う「超人」的な描写が特徴の作品だった。巨人で活躍した沢村栄治の意思を受け継いだ1954年9月9日生まれの9人の超人たちが、打倒巨人、打倒大リーグを目標にした最強野球チーム結成を目指すというストーリー。主な登場人物と特徴を読めば、「おお~」と思い出す人も多いはず。

 主人公・宇野球一(投手)は、ジャコビニ流星打法、三段ドロップ。美男子で視力を失った一塁手が伊集院球三郎。外野手の明智球七と球八は兄弟。小柄な兄・球七を巨漢の弟・球八が放り投げて本塁打を阻止する守備力は、まさに世界一だった。野球漫画というジャンルを大きく飛び抜け、SF的野球漫画といった趣もあったが、40代の野球少年には忘れられない作品の1つだったはず。サムライジャイアンツの番場の「分身魔球」のように真似ができる必殺技はなかったが、昭和50年代には、娯楽作品として受け入れられた野球漫画だった。

 描写すら難しいと思われた作品だが、実はこの作品2005年にテレビ朝日で実写ドラマ化されている。三荻野球五(三塁手)役は、俳優の上地雄輔だった。

【太田出版】
アストロ球団


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