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【少年野球指導者のひとり言】新チームが始動する時

2016.8.26

私は仕事では長らく管理職をしていますが、組織を預かる時はまず最初に「どんな組織にしたいのか?」という「所信表明」を行うことを慣例としています。「目標とする姿」を明示することで部下と目標を共有し、一緒にその姿を実現するためです。

その時に立てるのは以下の3つです。

①組織ビジョン=目指す姿
②組織ビジョンを実現するための戦略・戦術
③部下の役割分担や個人目標設定

この時期、中学野球の場合は新チームへの切り替えが行われる時期です。少年野球チームでも何らかの理念を設定しているチームが多いと思いますが、「理念を実現できているか?」「理念を真剣に実現しようとしているか?」といったこれまでの取り組みを振り返る良いチャンスだと思います。

自らのチームの現状を振り返り、良き慣習は継承し、悪しき因習は断ち切る、そういった決断をするチャンスです。そして今一度、過去に立てた理念を実現するためにどんな取り組みが必要なのか?といったこともこのタイミングがチャンスです。

こういった議論や議論のための準備は時間や手間もかかりますが、前チームでの反省を生かして良いチームを作るためにも、最初にやっておく方が良いと思います。

子どもたちも新チームになる時は何かしら「変わろう」と思っている子が多いものです。だからこそ「目指す姿」「目指し方」を具体的に示した方が効果が高いように思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  



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