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【海星高校】メンタルトレーニングを導入してどう変わった?主将・坂井慎平選手の言葉

2016.8.5


心と「声」の変化でチーム一丸

 東海地区の強豪として知られる海星高校(三重)は、一風変わったメンタルトレーニングに取り組み「日本一」を目指して日々練習を行っている(詳しくはこちら)。チームを束ねる主将の坂井慎平選手がメンタルトレーニングを導入してからの変化について話してくれた。

「今までキツイ練習になると、声を出す余裕がなくなってしまい、誰かに言われるがままに練習をしていました。だけど、メンタルトレーニングを取り入れてから、選手一人ひとりがしっかりと『声』を出すようになりましたね。楽しんでやろうぜ、俺たち日本一になるんだろう、といった前向きな声出しが多くなり、チームの雰囲気がすごく良くなりました」。

 しかし、声を出すようになったチームメイトたちに対し、主将だからこそ気をつけている点があると言う。

「チームの雰囲気が良くなる声というのは、一歩間違えてしまうと『ふざけた声』になってしまう恐れがあります。本気で取り組むからこその声であり、気持ちが抜けて適当な練習になると意味がありません。そこの線引きは主将である自分がしっかりしなければと思っています」。

 本気になって練習に取り組むことが何よりも大切。主将だからこそ『声』の一つひとつに耳を傾け、チームを牽引している。


監督の「声」に応えたい海星ナイン

 では、昨秋メンタルトレーニングを導入した際に、チーム内に戸惑いや不安はなかったのだろうか。

「不安な気持ちは一切ありませんでしたね。自分たちの課題であったメンタルを鍛えれば、もっと強くなれる、上手くなれるという気持ちが強かったからだと思います」。

 このようなプラス思考になれた背景には、森下監督の支えがあったからだと続けて話す。

「監督は自分たちが本気で練習を取り組めるように『脳が活性化されているのかー!?』などといった声で場を盛り上げてくれます。教えてくれる監督自身も本気になってやってくれているのに、プレーする自分たちが本気でやらないでどうするんだ、という気持ちになりますね。監督の声に応えるように、大声を出し、厳しい練習に取り組んでいます」。

 メンタルトレーニングを導入し始めてから、選手と監督の距離はグッと近づいたと他のチームメイトも話す。心を強くするため取り組み始めたメンタルトレーニングだが、その最大の効果は“監督と選手の心を繋げる”ことにあったのかもしれない。



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