カラダづくり

ストレス解消に役立つ食事

2016.8.11
  適度な緊張が大きなストレスにならないよう食事面にも気を配ろう

 アスリートにとって適度なストレスは良いパフォーマンスを発揮するために必要不可欠なものですが、精神的な不安やイライラなど過剰なストレスが長期にわたって続くと、心身のコンディションに大きな影響を及ぼします。試合前に緊張してドキドキすることや、手汗が止まらない状態は身体が必要以上にストレスを受けている状態であり、普段どおりにプレーするためにはこうしたストレスを上手に緩和することが大切です。また普段から失敗を気にしすぎたり、勝たなければならないという周囲からのプレッシャーなどを重荷に感じてしまうと、慢性疲労症候群などを招いてしまうことにもなります。

 ストレスを解消するための方法は人それぞれですが、食べることでもストレスを軽減することが期待できます。ただ単に甘いものを食べるというのではなく、身体が必要とする栄養素を選んでとるようにすると良いでしょう。身体にストレスが加わると、その刺激に対抗して身体を守ろうとする防御反応が生じるのですが、強いストレスによって消耗したり、特に必要となったりする栄養素があります。

 ビタミンB群やビタミンCは、副腎で合成されるホルモンに必要な栄養素ですが、強いストレス下ではより早く消耗するといわれています。またストレスホルモンと呼ばれているコルチゾルが分泌されるとタンパク質の分解がより早く進み、免疫力の低下にも関与するため、免疫力を高めるような栄養素や抗酸化ビタミンなどを積極的にとるようにします。抗酸化作用があり免疫力を高める効果が期待できるビタミンCは特に意識してとりたい栄養素の一つです。

 またストレス解消に欠かせないのは質の良い睡眠です。必要な睡眠が十分に取れるように、睡眠を促進するホルモンであるメラトニン合成に欠かせない必須アミノ酸の一つ、トリプトファンを含むものを選ぶようにしましょう。トリプトファンは鰹やマグロなどの魚類、肉類、卵、プロセスチーズなどに多く含まれています。特に試合前は心身ともに適度にリラックスすることが大切ですので、ストレスを和らげるためにこれらの食品を選んで食べるようにすると良いでしょう。ただし胃腸に負担をかけないよう、生食は避けて加熱したものを食べることや、食べすぎには気をつけましょう。


  


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