トレーニング

寝る姿勢を工夫して腰痛対策

2016.8.8
  抱き枕を使うと自然と横向きに寝ることが出来る


 ベッドや布団に入って寝るときに、仰向けでなければ寝られない人、逆に仰向けでは寝られない人など寝るときの姿勢は人それぞれ。特に腰が痛いと感じる選手にとっては寝る姿勢も重要になってきます。就寝中、7~8時間程度同じような姿勢で過ごしているため、筋肉も自然と拘縮してしまい、朝起きたときに身体全体の動きが悪く、腰の痛みをより強く感じることがあるかもしれません。また仰向けになって寝る場合、どうしても腰が反りがちになってしまうので、こうした姿勢も腰の痛みを強くする一因となってしまいます。

 寝るときの姿勢を考えてみると、特に腰痛のある選手にオススメしたいのが横向きの姿勢です。横向きの姿勢は呼吸がしやすく、肺から送られる酸素が血流にのって全身に十分に行き渡ります。また口を閉じやすい姿勢になるため、自然と鼻呼吸がしやすくなります。口呼吸は乾燥した空気が直接気管に送られるために、喉や肺を痛めやすいだけではなく、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐフィルター(鼻毛など)も存在しないため、風邪やアレルギー症状などさまざまな体調不良の原因ともなります。横向きだと寝づらいという場合は、抱き枕などを利用してみるとより寝やすくなると思います。

 またどうしても仰向けの方が寝やすいという場合は、膝下に枕やクッションなどを置いて膝を軽く曲げるような姿勢をとってみましょう。あまりにも膝が曲がっていると気になって眠りにくいかもしれませんが、軽めに膝を曲げることで背骨が過度に反り返るのを防ぐことが出来ます。軽度の腰痛であれば、寝る姿勢を工夫するだけでも、翌朝感じる身体の動きに違いが現れるかもしれません。特に毎朝起きるときに腰が痛い選手は、自分の寝ている姿勢を確認し、出来る範囲で腰椎に負担のかからない状態にすることを意識してみてましょう。また寝るときにはリラックスして熟睡できるよう、寝る直前は音や光などの刺激をなるべく避けることも大切です。


  



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