トレーニング

シチュエーション別 メンタルテク Q&A その4

2016.7.18

プロに聞いた!!
試合になると実力を発揮できない、最悪なチームの雰囲気をよくしたいなど、試合にまつわるメンタルの悩みは多いはず。ありがちなシチュエーション別に解決法を伝授しよう。



Q: ミスをしたナインに対するベストな声がけの方法があったら知りたいです。
A: どんな言葉をかけられると、気持ちの切り替えができるのか、考えておきましょう。
ミスしたときに、仲間や監督からどんな言葉をかけられるとメンタルの切り替えができるのか、普段から考えておきましょう。ある甲子園常連校は、見逃し三振をしたら、強気の表情と全力ダッシュでベンチに戻り、仲間は「ナイスダッシュ」と、ダッシュを褒めます。褒められると脳内ではプラスのホルモンが分泌され、褒められた選手は力を発揮できるようになります。



Q: 得点を取られ続け、回を追うごとにチームの空気が悪化。雰囲気を明るくする方法が知りたい!
A: 全力でじゃんけんをして、勝ち負け関係なく「よっしゃー!!」と、喜び叫ぼう。
てっぺん流「本気のじゃんけん」がおすすめ。2人1組になって全力でじゃんけんをして、勝っても負けても「よっしゃー!!」と、思いっ切り喜び叫びます。両手をガッツポーズ、No.1のポーズをするなど、まるで優勝したかのような歓喜の声を出して、感情を存分に表現しましょう。そうすることでチームの雰囲気もメンタルも切り替わります。ベンチの雰囲気がいいと最高の結果が出るのです



Q: ヒットを打って出塁してきた選手に、コーチャーはなんて声をかけるのが効果的でしょうか。
A: 言葉は選手の力を引き出すので、絶好調になるような声がけをしましょう。
メンタルが上がる言葉をかけるといいですね。脳は言われたことを信じるので、絶好調になるような声がけをしましょう。たとえば、「今日のお前はいつにも増して絶好調だね! ボールもよく見えてるし、タイミングもぴったりで、すごくよく振れてる。今日のキーマンはお前だな」といった具合です。言葉の力は偉大で、ほめられると持っている力を発揮することが可能になるのです。



今回お話しを聞いたプロは…
株式会社てっぺん 代表取締役
大嶋啓介

1974年1月生まれ、三重県桑名市出身。2003年7月に「株式会社てっぺん」を設立。独自の「朝礼」が、テレビや雑誌で取り上げられ話題に。現在、長崎県の海星高校をはじめ、全国各地の野球部のメンタルトレーニングコーチを務め、甲子園に導いている。DVDに「本気の朝礼」(日経BP社)、著書に「夢が叶う 日めくり」(現代書林)がある。



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