トレーニング

シチュエーション別 メンタルテク Q&A その2

2016.7.16

プロに聞いた!!
試合になると実力を発揮できない、最悪なチームの雰囲気をよくしたいなど、試合にまつわるメンタルの悩みは多いはず。ありがちなシチュエーション別に解決法を伝授しよう。



Q: マウンドにあがると頭が真っ白に……。緊張しない方法はありますか?
A: 一点を見つめると集中力が高まり、心を落ちつかせてくれます。
太陽や自然に感謝しながら、腹式呼吸をしましょう。そして、一点を見つめると集中力がアップして、心を落ちつかせてくれます。また、人間の脳は、「思い」より「言葉」を信じるので、言葉、動作、表情をポジティブに切り替えるだけで前向きになります。桑田真澄元投手は、ボールの縫い目を見つめて集中力を高め、最高の笑顔で「ありがとう」と10回口に出し気持ちを切り替えていたそう。



Q: 練習では打てるのに、本番ではまるでダメ。練習通りに打つ方法を教えてください。
A: 練習時から本番をイメージして、感情をコントロールしよう。
本番で力を発揮するためには心の状態が、「強気」「楽しくてたまらない」「ワクワク」「冷静」「感謝」「集中している」などが理想的。人間の脳はワクワクしていたり、感謝していると脳内ホルモンが分泌されて、ものすごく力を発揮することができるのです。相手の投手に感謝して、バッターボックスに入るのもあり。練習時から、本番をイメージして、感情をコントロールできるようにしておきましょう。



Q: ピンチのとき、マウンドのピッチャーになんて声をかければいいのでしょうか。
A: 普段から気持ちを切り替えるための言葉や動作を決めておく。
「よっしゃー! オモロくなってきたー!!」かな。ピッチャーの心理状態や性格によって使い分けたいですが、大切なのはリラックスしたり、強気になれる言葉や動作をチーム内で決めておくといいでしょう。北京オリンピックの女子ソフトボールの代表選手は、ピンチのときにマウンドに集まってJAPANの文字を触り、No.1ポーズをすることで気持ちを切り替えていました。




今回お話しを聞いたプロは…
株式会社てっぺん 代表取締役
大嶋啓介

1974年1月生まれ、三重県桑名市出身。2003年7月に「株式会社てっぺん」を設立。独自の「朝礼」が、テレビや雑誌で取り上げられ話題に。現在、長崎県の海星高校をはじめ、全国各地の野球部のメンタルトレーニングコーチを務め、甲子園に導いている。DVDに「本気の朝礼」(日経BP社)、著書に「夢が叶う 日めくり」(現代書林)がある。



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