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ベンチ入りしたメンバーを直撃!「アイツが背番号をゲットした理由」(後編)

2016.6.10

春の大会で背番号をゲットしたのは、昨年の秋まで日の目を見ることができなかった選手。ひと冬越えて大きく成長した彼らは、短期間にどんな努力を積み重ねてきたのか。なぜ監督が彼らを選んだのか、理由も聞いた。

小林竜也 2年生・投手 背番号12をゲット

瓊浦高校・小林竜也がメンバー入りできた理由

ランニングと体重増加がカギ
「入学してからずっと下半身を鍛えることを意識しています。家からグラウンドまで約7kmありますが、毎日欠かさずランニングしているのでだいぶ強化されました。また、しっかり食べて体重を増やしています。自分の持ち味はコントロールで岩隈投手(マリナーズ・マリナーズ)が目標。リリーフで投げることが多いので、途中からでもしっかり試合を作ってチームに貢献したいです」。


監督がメンバーに入れた理由
控え投手で2年生ですが、秋に比べてかなり成長しました。自宅生なので家からグラウンドまで走って通っていて、寮生よりも足腰が鍛えられています。春は投手陣がかなり苦しかった中、安定したピッチングをしてくれました。中学時代から見ていますが表情を変えずに飄々と投げる様子がまたいい。そういう姿勢が練習からも現れているので、安心して起用できるピッチャーです。


瀬戸佑介 3年・内野手 背番号25をゲット

横浜創学館高校・瀬戸佑介を監督がメンバーに入れた理由

春の県大会で初めてベンチ入りした選手で、これまでもメンバー入りへ向けて頑張っていましたが、なかなかそのチャンスを掴めないでいました。実力は着実についてきていますし、なにより去年から誰よりも人一倍大きな声を出し、チームのために動いてきた選手。1日、2日なら誰だってできますが、瀬戸のように継続してできる選手はなかなかいません。このような努力をスタッフ含め私たち指導者は絶対に見逃してはならないですよね。
 言動や行動も去年の冬あたりから変わってきました。選手の成長は早いですから、常に驚かされますよ。選手には「野球だけやっていてはダメだよ」と言い聞かせていますし、生活態度などがしっかりできてはじめてメンバー入りできる資格があると思っています。




タイムリーが考える!ベンチ入りするために必要なこと。
~ 誰にも負けない武器を持つこと ~
背番号を獲得するための条件について5校の監督に取材したところ、野球技術の高い選手に次いで3校の監督がベンチ入りさせたい選手の条件としてあげてくれたのが「誰にも負けない武器を持つこと」だった。足が速い、チャンスで打てる、守備がうまい、どれかひとつの技術が秀でているのはもちろん、元気いっぱいのムードメーカー、どこでも守れるユーティリティプレーヤーなど自らが生きる道はさまざま。そのためには改めて自分の長所を見直し、磨くことをおすすめする。では、長所を見直すためにはどうしたらいいか。友人と話す時間を作ったり、監督やコーチに直接聞くのもいいだろう。タイムリーがイチオシする方法は、15年以上、みんなを見つめてきた両親と対話し長所を尋ねること。それが背番号獲得への近道になるに違いない。



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