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「毎日の練習量が多い高校生にぜひ履いてもらいたい」阪神タイガース・岩田稔投手が出会った最高のスパイク。〜後編〜

2016.5.18
写真=小沢朋範

高校時代から足元の悩みはつきず、さまざまなスパイクを試してきた岩田稔投手。プロの世界に足を踏み入れてからも試し履きを繰り返した結果、最高のパフォーマンスを出せるスパイクに出会ったという。それがパフォーマンスを最大限に引き出してくれるニューバランスのスパイク。高校時代に出会っていたら、ケガすることもなく、エースとして活躍していたかもしれない。
当時のエピソードを岩田稔投手に話を伺った。


足元の悩みを一掃した運命の出会い

「スパイクに対するこだわりは強く、これまでも足型をとったり、細部まで調整して作ったのですが、歯の位置が悪いのかどうもしっくりこなくて。僕の場合、1度の登板で拇指球の皮がめくれるんです。投げている間も違和感を抱くことが多く、悩みの種でした」。

そんな岩田投手とニューバランスの出会いは2014年日本シリーズの期間中、パーソナルトレーナーに勧めだった。
「以前、海外メーカーをはいていて、はき心地がいい印象を持っていたので、勧められたスパイクがニューバランスと聞き、直感的に足に合うなって思いました」。

 手元に届き、足を入れたその瞬間にこれはいい! と思うほどのホールド力、フィット感に包まれた。
「脚にぴったりフィットするのでとても軽く感じました。これまではいていたスパイクは、拇指球のグリップをきかせるために歯が内側に入っているようで、それが僕にとってかかりすぎてしまい脚の痛みにつながっていました。これは歯が外側についているのでバランスがとりやすい上に、拇指球の皮がめくれることもなくなりました」。

 スパイクの前面部分に縫い目がないのも岩田投手にとっては好都合で、前に踏み込んだり、すべての動きに対してストレスがかからなくなったという。



脚全体に一体感が生まれ足元が安定

 スパイクの歯が外側についていることで、身体のバランスがとりやすくなった。それによって肘、腰に対する負担も減り、投球に対する集中力がアップ。足元が気にならなくなったので精神的にも楽になった。

「僕が愛用しているのは、アメリカで市販されているミドルカット。足首が固定されることで脚全体に一体感が生まれ足元が安定しました。それによって最高のパフォーマンスが出せるので非常に気に入っています。また、投げるマウンドによって粘土質の場合もあり、どんなスパイクをはいても滑っていたのですが、これはまったく滑りません。僕のあらゆる投球動作をサポートしてくれます」。

重量を感じないので疲れにくいのはもちろん、裸足感覚ではけるのが魅力。グリップが効くところはきき、しっかりとした仕事もこなしてくれる。岩田投手にとってはもはや手放せない存在になっている。

写真=小沢朋範

プロフィール
岩田稔 
1983年10月31日生まれ、大阪府出身。
179cm、93kg、大阪桐蔭高校から関西大学を経て、2005年に阪神タイガース入団。09年には日本代表選出、13年には若林忠志賞、14年7月に月間MVP賞を受賞。15年は27試合に登板し、8勝10敗、防御率3.22を記録。


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