トレーニング

大きなケガにつながる前に、セルフコンディショニングを習慣化させよう

2016.2.29
  野球は繰り返し動作による痛みを起こしやすい



肘の痛みはすぐに病院へ。意外と長引くケガはすぐに監督へ 

野球は同じ動作を繰り返すことが多いため、続けて行っているうちにいつもと違うと感じることや、痛みなどが出てくることがあります。そのままにしておいてもプレーは出来るかもしれないけれど、何か気になる…という場合、自分でできるセルフチェックを行うようにしましょう。

前日は炭水化物を中心としたバランスを意識

 当日は消化がよいものを中心に。
 痛みや違和感はいつから感じているのかということを確認します。明らかな原因、もしくは思い当たる節があり(打撲等)、痛みを感じてから数日という場合は練習後にRICE処置等のセルフケアを行い、これ以上痛みの程度が悪化しないようにして様子をみます。いつからかハッキリした期間がわからない、もしくは長期間にわたっている場合、練習量を減らすなど対策をとる必要があります。

練習後のセルフケアと筋力チェックは欠かさずに
 だんだん痛くなってきた場合、ケガの程度が悪化していることが考えられますので、練習を続けることは控えて医療機関を受診する等、適切な対応をとるようにしましょう。痛みの程度が少しずつ低下している場合は、練習後のセルフケアと筋力チェック等を行いながら不安部位に大きな負担がかからないようにしましょう。野球ノートをつけている場合は「痛みスケール」を記録しておくこともよいでしょう。一番痛い状態を「10」、痛みのない状態を「0」として、現在どの程度なのか主観的な評価を行い、日々の日誌とあわせて記録を残しておくと平常の自分と比較することができます。

柔軟性や筋力バランスを確かめることはセルフコンディショニングにつながる一歩
 痛みのある部位を中心として左右の部位で差があるかどうかを確認します。たとえば左側の太ももを伸ばしても痛みを感じないが、右側の太ももを伸ばすと痛みを感じるという場合は、右側の筋肉に損傷が疑われます。わかりやすい指標としては柔軟性や筋力があげられます。こうした柔軟性や筋力バランスを改善するためのストレッチやトレーニングは、これ以上痛みや違和感が大きくならないようにするために必要不可欠なセルフコンディショニングの一つです。

肩甲骨や関節部分の痛みは特に要注意
 普段押しても痛くない部位なのに、「押すと痛みを感じる」ことがあります。投げすぎや走りすぎ等、同じ部位に外力が繰り返し加わるような運動では普段から自分の身体を軽く押して痛みの有無を確認するようにしましょう。特に肘の内側や肩の前面、後面部、肩甲骨の周辺などは投球動作に伴って痛みを発症することが多いため、痛みがあるかどうか、痛みが強くなっていないかどうかをチェックします。いつもよりも痛みを感じる程度が強い場合はしばらく投球動作を控えるようにしましょう。

  野球は繰り返し動作による痛みを起こしやすい



  



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