カラダづくり

カップ麺を食べるべからず?

2016.1.18

 今やさまざまな味、種類などが豊富にあるカップ麺。好みのものを見つけるとついつい買って食べてしまうという人も少なくないでしょう。お湯さえあれば簡単に食べられるものなので、練習の前後や寝る前にどうしてもお腹が空いてしまったときなど、小腹を満たすにはとても重宝するものでもあります。カップ麺をはじめとするインスタント食品は「健康によくない」というイメージをもたれがちですが、具体的にはどのようなところに注意すればいいのでしょうか。

●主成分は炭水化物(糖質)と脂質
 程度の差こそあれ、カップ麺の主成分は炭水化物と脂質です。これ自体は身体を動かすエネルギー源として必要な栄養素ではありますが、カップ麺でお腹がふくれてしまうとメインの食事がしっかり食べられず、栄養バランスが偏りがちになってしまいます。また筋肉などの材料になるタンパク質や、ミネラルやビタミンなどもカップ麺では十分に補給できないということも理解しておく必要があるでしょう。

●油と塩分過多になりやすい
 カップ麺は油で下処理をされていることが多く、意外と脂質過多になりやすいといわれています。またしっかりと味がついているため塩分についてもとりすぎてしまう傾向にあるでしょう。たまに食べる程度であればさほど問題にはなりませんが、日常的にカップ麺を食べることは油分、塩分のとりすぎにつながると考えられます。

●保存料に使われているリン
 カップ麺の多くには保存料としてリンが含まれています。リンは骨を作るために必要な栄養素ではありますが、過剰にとりすぎるとカルシウムの吸収を阻害するといわれています。リンの過剰摂取は、骨形成への影響をはじめ、電解質バランスが崩れてホルモンの分泌異常を引き起こしたり、腎機能を低下させることがあるため注意が必要です。リンはカップ麺だけではなくソーセージやハムといった加工食品や缶詰、調味料などにも多く含まれているので、食生活によっては想像以上にリンを摂取してしまうことも考えられます。

●それでもカップ麺を食べたい…
 普段から栄養バランスのよい食事を心がけることが一番ですが、たまにカップ麺を食べることについては、習慣化しなければさほど問題にならないと考えられます。カップ麺を食べるときには、残ったスープは残したり、一緒に食べるおかずなどの塩分を控えたりして、塩分過多にならないように気をつけましょう。ミネラル分、ビタミンなどはあまり含まれていませんので、こうした栄養素を野菜や果物などで補うこと。またチーズやヨーグルトなどカルシウムを含む食品なども上手にとるようにしましょう。カップ麺の特徴を知りし、不足するものを補って栄養バランスを整えることが大切ですね。

  カップ麺を食べるときは油分や塩分に注意し、必要な栄養素を補うことを忘れずに




  



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