カラダづくり

好き嫌いを克服する

2016.1.12

 アスリートとして、ケガを予防し、野球が上手くなるための体づくりには「バランスのよい食事」が不可欠です。しかし食べ物の好き嫌いがあるとどうしても栄養バランスが偏りがち。ただ単に嫌いなものを食べなくても済むのであればいいかもしれませんが、食べられるものと食べられないものがあると、たとえばメニューを選ぶときにも制限が出てしまったり、必要な栄養素が十分にとれなかったり、ということになってしまいます。まずは食べ物に対する好き嫌いを「本当に食べられないもの」、何となく「食わず嫌い」になっているものに分けて考えてみましょう。

 本当に食べられないものの中には食べるとアレルギー反応を起こしてしまうものがあるでしょう。アレルギーのある食物については、食べると身体に異常をきたし、時には急性アレルギー反応を起こすことがあるため、食べないようにしなければなりません。こうしたものは、その食物がもつ栄養素を他の食物で代用することが出来ないか考えてみましょう。食べてみるけれど苦手でやはり食べられないという場合は、その食物が持つ味や香りが苦手ということも多いので、食感が変わるように調理をしたり(たとえば細かく切ってみる、すりおろしてみる等)、食べ方を変えてみたり(生で食べるものをあえて火を通してみる、またはその逆)、自分が食べやすいものと一緒に食べたりしてみましょう。また他の人がおいしそうに食べているのを見ると「おいしいのかも?」と感じ、その食物に対する苦手意識が薄らぎます。

 何となく「食わず嫌い」になっているものは、これを機会に少しずつチャレンジしてみましょう。子どもの頃に嫌いだった食物でも、大人になるにつれて食べられるようになることがあります。これは子どもの頃から身体が成長することと同じように、味覚も成長し、いろんな味を感じられるようになるためです。わさびなどにあるツーンと鼻に抜けるような刺激や、ゴーヤなど苦みのあるものが大人になるとおいしいと感じられるようになることもあるでしょう。何年も食べていないという食物があれば、ものは試しで食べてみましょう。意外なおいしさに気づくことができるかもしれません。

 「あれがダメ」「これがダメ」という選手はどうしても幼く見えてしまいますし、他のことに対しても「わがまま」なのではないかという印象を与えてしまいます。またケガの回復に時間がかかったり、疲労がたまると足などをつりやすくなったりと、身体の中で必要な栄養素が不足していることも考えられます。好き嫌いをなくして食事をさらに楽しく、自分自身もレベルアップしていきましょう。

  調理方法や食べ方を工夫して好き嫌いを克服しよう




  



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