カラダづくり

食事で風邪を予防したい

2015.11.2
 冬が近づき、気温が低くなってくると空気の乾燥とともにウイルスが活動しやすい環境になってきます。ウイルスは咳やくしゃみによる飛沫によって感染しますが、湿度が低く乾燥した状態では空気中にウイルスが長く滞在します。「ゴホン10万、ハクション100万」という表現にもあるように、風邪をひいた人が1回咳をすると10万個、1回くしゃみをすると100万個の風邪ウイルスをまき散らすともいわれており、風邪予防のためにはウイルスに感染しないよう、手洗いとうがいの習慣が欠かせません。またトレーニングや練習後、疲労が蓄積した状態では身体の抵抗力も弱まるため、アスリートは特に注意する必要があるでしょう。

 ウイルスを寄せ付けないための習慣とともに、身体の中から風邪を予防するために、食事面でも対策をとることができます。風邪の予兆であるくしゃみが増えたり、ティッシュを使うことが増えたと感じたら、まず温かいものをとって身体を温めるようにしましょう。 ココアやホットミルク、レモネードといった温かい飲み物や、食事であれば味噌汁やスープなどの汁物をうまく活用するといいですね。紅茶にしょうがを少し加えて飲むしょうが紅茶は身体の中から温まるのでオススメです。

 風邪対策といえば「ビタミン」を連想する人も多いと思いますが、普段の食事から野菜や果物を食べるように心がけ、ビタミンA、ビタミンCを中心としたものを積極的にとるようにします。ビタミンCは靱帯や骨などを形成するコラーゲンの生成に関与し、身体の抵抗力にもつながるビタミンです。発熱時には体内で大量にビタミンCを消費されるため、体調が優れないときほど積極的にとるようにしましょう。食欲がわかない場合であれば、野菜ジュースやフルーツジュースなどで代用してもOKです。また風邪ウイルスは粘膜(目・耳・鼻腔など)から侵入するため、粘膜を正常に保つ役割を担うビタミンAも積極的にとりたい食材の一つです。ビタミンAは、ほうれん草やカボチャ、ニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

 子どもから大人まで人気のあるカレーは、独特の香辛料を含んでいますが、この香辛料は胃薬に含まれる生薬とほぼ同じ成分が入っており、実は「胃薬」としての効果も期待できる食事です。風邪をひかない体づくりは食事を意識することでもずいぶん変わってきますので、手洗い、うがいとともに食事面でも予防に努めてくださいね。

  おいしく食べて身体の中から風邪予防!



  


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