カラダづくり

試合前の食事

2015.10.29
 試合当日、誰しもが心身ともにいつもと違う一日を迎えていることでしょう。試合前の食事は、その判断ミスで今までの苦しいトレーニングをゼロしてしまう可能性も秘めています。試合当日の心身に合わせた食事を食べる必要があるということです。そこで今回は、試合前の食事のタイミングや、どのような食事にすればよいかを勉強しましょう。

 まず、食事のタイミングです。午前中に試合がある場合、試合開始3~4時間前までに食事を済ませましょう。しかし、野球は前の試合が長引くなど、試合開始がずれることもあるので、消化に時間のかかるものをなるべく早めに食べ、試合開始に近づくにつれて消化のよい炭水化物が豊富な食事にしましょう。

また、食事の内容については、試合当日はエネルギー源となる炭水化物中心が基本です。長いイニングを投げるピッチャーはエネルギー源確保のために、試合2日程度前から当日の朝食まで、消化のよい炭水化物(うどん、もち、やわらかめの白飯など)を利用して高炭水化物食を心がけるといいでしょう。

 炭水化物に加えて、「夏バテ対策レシピ」でも紹介した、運動中のエネルギー代謝を高めてくれる大切な栄養素“ビタミンB1”、疲労回復効果を発揮してくれる“クエン酸”も同時に摂取できるようにしましょう。

 そして試合当日は精神面でも普段とは違う状態にあります。プレッシャーから消化吸収能力が落ちている可能性もあるので、お腹が張ったり、腸内にガスがたまりやすい食物繊維の多い根菜類、豆類を摂りすぎないようにしましょう。また、消化に時間がかかる脂質が多いものは避けましょう。食あたりの原因となる生ものも厳禁です。

 では、午前中に試合がある場合の朝食を実例とともに紹介します。

【試合開始3~4時間前】
  試合前はエネルギー源確保のために消化の良い炭水化物を食べましょう

○メニュー
・ おろし梅うどん
・ 鮭おにぎり
・ みかん

○ポイント
・ うどんとご飯の炭水化物中心メニュー
・ 鮭、ゴマはエネルギー代謝を助けるビタミンB1、梅干し、みかんは疲労回復効果を高めるクエン酸が含まれる。
・ 消化酵素が豊富な大根おろしを使用


【試合開始1~2時間前】
小さめのおにぎり、パン、果物などの消化のよい炭水化物を食べましょう。炭水化物中心になるとミネラルが不足しやすいので、ヨーグルトや栄養補助食品もお勧めです。


  


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