学校・チーム

【履正社】現在の課題は「バッティングの対応力を上げること」

2018.12.4

バッティング練習では全員木製バット


バッティング練習を見ていてまず気づくのは、履正社では「カキーン」というバットの金属音は聞こえない。普段から木のバットで打撃練習をしているからだ。
「ただし、1年生は基本的に木で打つようになるのは秋の新チームになってから。ウチでは金属を使うのは入学して最初の数カ月だけです。上を目指す子が多い中、プロ、大学、社会人すべて木のバットで打つことになりますから。お金はかかりますが、将来的なことを考えれば早くから木に慣れておく方がいいかなと」。

普段から木で打ち込むことで、芯で捕らえないと飛ばないという意識がチーム内で一層強くなる。ここに対応力がプラスされれば、現チームも歴代に負けないほどの打撃力が発揮できるのは間違いない。と、同時に今はメンバーを頻繁に入れ替えながらチーム内の競争意識もさらに高まっている。

「8月末に秋の府大会のメンバーを決めて10月上旬まで戦って、近畿大会が決まれば数人メンバーを入れ替えて11月上旬まで戦ってきました。でもこの秋の公式戦が終わるとどんどんメンバーが入れ替わっています。秋にスタンドにいて悔しい思いをした子が伸びてきて、11月の練習試合はスタメン出場もしていました。だから近畿大会までとは戦いぶりも変わってきていますよ」と指揮官。



激しい競争の中で、野球人としてだけでなく社会に出てからも必要な術も身につけられる。野球を続ける、続けないに関係なく、どの方向に向かってもそこで何かを極められる要素を、履正社では2年半をかけてしっかり学ぶことができるのだ。(取材・写真:沢井史)


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