カラダづくり

夏の食生活チェック

2015.7.10
 夏になると「なかなか食べられない」「どうしても体重が減ってしまう」という選手の相談を受けることが多くなります。毎日運動をして汗をかいているため消費カロリーは高く、食事でそのカロリーを補おうとしても必要な量を食べらずにいると摂取カロリーは減ってしまいます。この状態が長く続いてしまうと体重は減少します。食事が食べられない原因としては疲労によるもの、いわゆる夏ばてなどが考えられますが、普段の食生活や練習環境を見直して、改善できるところがないかチェックしてみましょう。今回は特にアスリートにありがちな食生活をあげてみます。

冷たいものをとりすぎていませんか
 暑いときはついつい冷たいものが欲しくなりますが、一度にたくさんとってしまうと胃腸に負担がかかり、消化能力が低下して、食欲不振や胃もたれを起こしやすくなります。胃腸が冷えないように注意し、冷たいものよりは常温に近いもの、ちょっと冷たいかなと感じる程度のものを選んでとるようにしてみましょう。

麺類や丼物などの主食のみの食事
 麺類や丼物は食べやすく、ある程度ボリュームも見込めるため、一品のみで食事を終わらせてしまうことはありませんか。麺類や丼物だけの食事では栄養素が炭水化物(糖分)にかたよってしまい、ビタミンやミネラル、タンパク質といった栄養素が不足しがちになってしまいます。特にビタミンB1は糖分を消化するときに必要なものですが、不足してしまうとエネルギー変換がうまくいかず、疲労感が抜けなくなるといったことが起こります。特に麺類はツルツルッと食べられるのでよく噛まずに流し込むことも多いのではないでしょうか。しっかり食べることで消化吸収を助けるようにしましょう。

スタミナをつけようと食べすぎる
 夏ばて予防として、スタミナのある料理を食べること自体は問題ではありませんが、これが暴飲暴食レベルになってしまうと逆に胃腸に負担をかけることになってしまいます。バランスの良い食事を心がけ、食べすぎ、飲みすぎには注意するようにしましょう。

ジュースやアイスクリームの誘惑
 たまのごほうびにとるジュースやアイスクリームはいいのですが、これが日常的になると、当然糖分を多くとりすぎることになってしまいます。糖分をとり過ぎると消化に大量のビタミンB1が消費されることになり、結果的に体内のビタミンB1が不足することになります。ビタミンB1の不足は疲労の原因ともなります。

一日三食とらない日がある
 アスリートとしては三食キチンと食べることが大前提なのですが、たまに朝食をとらずに過ごしてしまったり、夜、疲れて帰宅し、夕食をとらずにそのまま寝てしまったといったケースが見受けられます。欠食してしまうとその分摂取カロリーは減ってしまい、必要なエネルギー源が確保できなくなって疲れがとれなかったり、力が発揮できなかったり、頭がボーッとしたりといった体調不良が見られるようになります。一日三食しっかり食べることを心がけましょう。

丼物は一品だけではなく、野菜もとってバランスのよい食事にしよう


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