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【注目選手2018春】世代を牽引するスーパースター|根尾昂(大阪桐蔭)

2018.1.30

写真|日本代表に選出され話題を集めたスーパースター、大阪桐蔭の根尾昂選手

根尾昂(大阪桐蔭)投手兼野手

編集部注目POINT
中学時代に野球では世界大会優勝、スキーでは日本代表に選出され話題を集めたスーパースターだ。1年夏にベンチ入りをし、2年春のセンバツで優勝投手になった。新チームでは四番を務め、押しも押されぬ投打の大黒柱だ。

意味のある練習をすること
それが自信と結果につながる

――根尾選手は投手、内野、外野とマルチにプレーをしていますが、他の選手に比べ練習量は多くなりませんか?

僕はグラウンド以外での練習が大切だと思っています。個人練習でどれだけできるかが、能力を上げるうえで肝心になります。

――『ここは絶対に負けない』と思っているところはありますか?

体幹ですね。自分の軸で打てたときは、誰よりも強く打てる自信はあります。

――スキーをやっていた中で体幹が鍛えられたと聞いています。

スキーのトレーニングと、野球の体幹を鍛えるトレーニングは実は似ているんです。ただ、スキーの方が体幹練習に掛ける時間が長いですね。技術練習も大事だと思いますが、身体を強くするには体幹練習をやらなければいけません。

――体幹を鍛えるためどのような練習をしていますか?

上半身だけではなく、しっかり下半身も使うキープ系のトレーニングが多いです。V字腹筋やチューブで足を巻いてトレーニングをします。外の筋肉ではなくて、身体の中の筋肉を鍛えます。

写真|インタビューに答えれくれた大阪桐蔭の根尾昂選手
根尾昂[大阪桐蔭(大阪)/投手兼野手]

――ミートポイントが手元に近いですが、それは体幹を生かしたいからですか?

身体の軸の少し前で打ちたいんですけど、前過ぎても身体が逃げてしまいますし、まだうまくいってはいないです。理想をイメージしているのですが、身体が大きく動いてしまいます。内からバットを出して左中間に強い打球を打つ。そんな打球が理想ですね。

――練習で気をつけている点はありますか?

ただやるだけの練習は時間の無駄だと思っています。たくさん試合を見て、練習をし、さらに勉強もしていけば良い方向に進みます。

――現時点での課題を教えてください。

技術面では確率を高くすることです。バッティングなら10回スイングをしたら10回とも同じスイングできるようにしたいです。ピッチングでも同じ。反復性に関して僕は技術力だと思っているので、そこを今後身につけていくことが必要だと感じています。

――そういった課題を克服するため、今はどのような練習をしていますか?

投球練習ではブルペンで10球と決めて、その中で何球が理想通りできるかを数えます。そして、理想通りに行った回数を自信にし、次の日に繋げる。これは色々な球種、コースで、数セットやりますね。ただ投げているだけではエネルギーを消費するだけ。一日一日、自分で良かったと思える練習をしていくことが大事だと思っています。

Profile

根尾 昂(Akira Neo)
岐阜県出身。177cm/78kg。右投左打。小学2年生のときに古川西クラブで野球を始める。飛騨高山ボーイズでは世界大会優勝。最速148km/h、高校通算本塁打20本。憧れの選手はイチロー。

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