学校・チーム

【星野高校】選手を急成長させたオリジナル練習メニュー

2017.10.4

テンポを遅らせたティーバッティングに取り組む星野高校の部員たち

全国屈指の名門野球部「明徳義塾」で長年指導をしてきた飯野勝監督。創部して間もない星野高校野球部を急成長させた名将は、工夫を凝らした練習メニューで選手たちを効果的に鍛えている。実戦を想定したティーバッティングや、投手陣が行っている体幹トレーニングを一部紹介したい。

テンポを遅らせたティーバッティング

バッターはタイミングが外れて体勢が崩れた時、後ろの肩を下げてスイングをするケースが多い。そうなると、バットのヘッドが落ち、力のない打球が生まれてしまう。投手の配球を読み、常にタイミングを合わせて打つことは不可能に近い。だからこそ、崩された時の対処法が必要となる。

「昨年のチームから行っている練習です。トスを上げる側は一コマ、二コマずらしてボールを上げ、打つ側はしっかりボールを待ってからスイング。トスを上げるタイミングをずらす事で、バッターはその都度ボールに対応しなければいけません。ちょっと崩されても強い打球を打てるようになれば、試合で必ず役に立ちますからね」(飯野監督)。

フルスイングをしていただけでは試合に勝つことは難しい。実戦を想定したティーバッティングで星野ナインは打撃力を鍛えている。


ウォーターバッグを使った体幹トレーニング

夏の県大会で浦和学院を苦しめた大きな要因は星野の投手力。エースの湯沢卓己投手(3年)が強豪相手に臆せず投げ抜いたことが接戦に繋がった。星野の投手陣が行っている練習メニューで特徴的なのが、ウォーターバッグを使った体幹トレーニングだ。

「前で担いだり、後ろで背負ったりと持ち方を変えて、ふくらはぎと太ももの筋肉に負担をかけて体幹を鍛えています。20歩を1セットにし、3〜5セットやっています。また、普通の重りではなく、背負っているものが「水」ということもポイントです。少しの振動で大きく揺れてしまうので、バランスを取るのが非常に難しいんですね」(飯野監督)。

星野は埼玉でも有数の進学校。平日グラウンドで練習できる時間は約2時間半と決められている。飯野監督が考案した工夫を凝らした練習を、選手たちが高い意識で黙々と行っていた。

【星野高校】関連記事



PICK UP!

新着情報