カラダづくり

【最先端のカラダケア】野球選手は視力1.2以上必要!?

2017.4.12

最先端のカラダケア「目」篇

良い選手は必ず“良い目”を持つ

人間は目から情報をインプットし、脳に伝えている。
野球は一瞬の判断の遅れが勝敗を分けるスポーツ。ボールを追いかける目を疎かにしていては一流のプレーヤーになれない。知られざる目の世界を覗いて、レベルアップに繋げよう。


野球選手は視力1.2〜1.5以上は必要

スマホのやりすぎはNG視力が下がる恐れアリ

現代の若者の三分の二が視力1.0未満といわれている。特にスマートフォンの影響は深刻。SNSや動画を夢中で見ているとき、目の焦点を合わせている筋肉は休みなく働き続けている。目の中の筋肉も、腕や脚の筋肉と同じように力を入れ続けると疲労が溜まってしまうのだ。その結果、目のピント機能が衰えてしまい、目がかすんだり、物がぼやけて見え、視力低下に繋がってしまう。スマートフォンの操作は短時間と決めておこう。

ところで野球選手にはどれくらいの視力が必要なのだろうか。人間は動いている物体を見極めるためには、止まっている物を見るよりも高い視力が必要になる。個人差はあるものの時速30キロで近づいてくる物体を見るとき、視力1.0の人は0.6〜0.7程度まで落ちるといわれる。

特に野球は速く動く小さなボールを常に追い続ける。バッティングのときはボールを瞬時に見極めてバットを振り、守備では高く上がったフライを捕球するし、離れている仲間へ送球する。そのため野球の場合は視力1.2〜1.5以上あるのが望ましい。

動きに目を慣らす運動が大切!

動体視力とは、動くものを見る能力で、アスリートには必要不可欠だ。動体視力の良さは、眼球の運動や瞬間的にものを見る力など、さまざまな要素で決められる。動体視力にはいろいろな種類があるが野球に最も必要なのはDVA動体視力だ。これは目の前を横方向に動くものだけでなく、上から下、下から上への動きを見極める力も含まれている。DVA動体視力を鍛えることは、目の疲労改善にも繋がるので、練習前や試合前に行おう。

「今すぐできる簡単目のケア」DVA動体視力向上トレーニング

動体視力向上トレーニング

トレーニング方法

(1)左右
両手の親指を立て肩幅に広げ、顔から約30センチ離す。顔を動かさずに眼球だけを動かして右→左→右と交互に30秒繰り返し見る。
(2)上下
親指を立てたまま片方の手を上、もう片方の手を下にし、顔の縦幅に広げる。眼球だけを動かして上→下→上と交互に30秒繰り返し見る。
(3)斜め
左右上下が終わったら最後は斜めに両手を広げる。斜め上→斜め下→斜め上と交互に30秒繰り返し見る。

眼球のまわりには「外眼筋」という筋肉がある。この外眼筋をすばやく正確に動かし、中心視野でとらえる能力がDVA動体視力だ。DVA動体視力が上がると、速球を見極めやすくなったり、強烈な打球を捕球できるようになるぞ。これはプロ野球選手も行っているトレーニング。場所や道具を使わず30秒自分の親指を見るだけで、目の筋肉がほぐれ、DVA動体視力が良くなるので練習や試合前は必ず行うようにしよう。


[取材協力]スポーツビジョン研究会代表 真下一策さん 1988年に「スポーツビジョン研究会」を発足させて以来、約30年にわたり数々のトップアスリートの目を支えている。http://www.sports-vision.jp/