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【中学野球】今後の成長が楽しみ!ベイスターズカップでキラリと光った10選手!

2017.3.9

ベイスターズカップで活躍した10選手

神奈川県内の中学硬式野球チームによって行われた「DeNAベイスターズカップ」。レポートの第二弾は3月4日に行われた1回戦(準々決勝)4試合で特に目についた選手について紹介します。


湘南ボーイズの二連覇で幕を閉じた第5回DeNAベイスターズカップ。まず投手で最も目を見張るピッチングを見せたのが戸塚リトルシニアのエース、松本隆之介(2年・5番・投手・左投左打)だ。
すらりとした手足の長いいかにも投手らしい体つきで、マウンドに立った時から速いボールを投げそうな雰囲気は十分。テイクバックで腕が少し背中に大きく入るものの、肩の可動域が広く鋭い腕の振りは中学生とは思えない。立ち上がりから130km台のストレートを連発し(この日の最速は133km)、横浜南ボーイズを相手に7回を投げて被安打2、11奪三振で無失点と圧巻のピッチングを見せた。イメージは今年のドラフト上位候補である田嶋大樹(JR東日本)に重なり、投げ急いで高めに抜けるなど大型サウスポーらしい課題はあるものの、スケールの大きさは抜群だ。

松本と投げ合った横浜南ボーイズの梅田健太郎(2年・7番・投手・右投右打)も将来が楽しみな大型右腕だ。ステップの幅が狭く下半身の強さはまだまだだが、体の近くで腕が振れており安定したリリースが特長。ボールが先行しても変化球でカウントを整えることができ、打ち気をそらす投球術は見事だ。7回を被安打5、無四球にまとめて戸塚リトルシニアを0点に抑え込んだ。

スピードでは湘南ボーイズの先発、板垣翔大(2年・8番・投手・右投右打)がこの日登板した投手の中で最速となる136kmをマークして一際目を引いた。軸足にためを作ってからステップすることができており、フォームの流れがスムーズなのが長所。ピンチで135km前後のスピードを連発するなどギアを上げられるのも魅力だ。
左肩の開きが早く、数字ほど打者が速く感じていないように見えたのが気になるところ。4回で8奪三振を奪ったが、3度先頭打者に四球を与えるなど制球面にも課題は残った。

捕手で目立ったのが山田和(都筑中央ボーイズ・2年・3番・捕手・右投左打)と西谷球哉(湘南ボーイズ・2年・1番・捕手・右投左打)の二人。

山田はがっちりとした体型で安定したスローイングが持ち味。実戦でも落ち着いており、二度の盗塁阻止でチームを助けた。独特の構えだがゆったりと打てる打撃も力強い。

西谷は捕手ながらトップバッターでスピードあるプレーが持ち味。低めの難しい変化球を左に打つ上手さがあり、4打席で3度出塁して1番打者としても役割を見事に果たした。

内野手では海老名リトルシニアの馬込悠(2年・3番・三塁手・右投左打)と加藤響(2年・4番・遊撃手・右投右打)の三遊間コンビの良さが目立った。

馬込は三塁線の難しい打球を見事な逆シングルでさばき、ファーストへも余裕のストライク返球。

加藤も中学生離れした大型ショートで、シートノックから度々好守備を見せていた。この日は二人で1安打と打撃では振るわなかったが、打順も中軸を任せられており力強さは目を引いた。

バッティングで目立ったのが庄子雄大(中本牧リトルシニア・2年・1番・投手・右投左打)、才津紘大(都筑中央ボーイズ・2年・1番・中堅手・右投右打)、川崎大二朗(湘南ボーイズ・2年・4番・左翼手・右投右打)の三人だ。

庄子は投手だが1番を任せられており、打撃センスはピカイチ。無駄なバットの動きがなく、スムーズに振り出せるスイングで広角に打ち分ける打撃が光った。

才津は粗さはあるものの豪快なフルスイングが持ち味。セカンドでアウトになったものの、試合開始早々に庄子から三塁線を鋭く破るヒットを放ちいきなり強打をアピールした。

川崎は優勝した湘南ボーイズの主砲。少しグリップの位置は低いものの、力感溢れる打撃で3安打を放ちチームを牽引した。

 
ここに紹介した選手は強豪校に進んでも早くから出場機会を与えられそうな実力の持ち主達である。改めて神奈川の中学野球のレベルの高さを感じずにはいられなかった。また紹介できなかった選手の中からもこれから急成長を遂げる選手は必ずいるはずである。数年後、この舞台を経験した選手が甲子園を沸かせることも十分に考えられるだろう。(取材・撮影・文:西尾典文)