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【いなべ総合学園】走塁を意識したランニングと打球判断と走路を意識したベースランニング

2017.1.19

昨年は春夏連続で甲子園に出場を果たした三重県立いなべ総合学園高校。過去5年間の春、夏、秋の県大会を振り返っても優勝4回、準優勝4回と安定して好成績を残し続けている。そんな東海地区でも指折りの強豪とも言えるいなべ総合の1月の練習を取材した。


走塁練習に取り組むいなべ総合学園の選手達

いなべ総合を率いるのが尾崎英也監督。四日市工業の監督時代には春夏通算6度の甲子園出場を果たし、井出元健一朗(元中日など)、星野智樹(元西武など)といったプロ選手も指導した東海地区を代表する指導者である。尾崎監督がいなべ総合の監督に就任したのが2006年の4月。年々着実に力をつけ、昨年夏の甲子園では2勝をあげてベスト16に進出するなど見事な手腕を発揮している。

走塁を意識したランニング

攻撃面でこの日強化していたのが走塁。アップの時のランニングからその意図が感じられた。一つはフォームを意識した下り坂でのダッシュ。

グラウンドの外周の緩やかな坂道を下りながら走るものだが、ここで意識していたのは走るフォーム。下り坂で自然とスピードが出ても、上半身がぶれずに姿勢を保ったまま走ることを意識して行っていた。もう一つ駐車場の直線を使ったスタートのダッシュ。

素早くスタートを切ろうとすると体が左右にぶれてロスすることが多いということから、地面に書かれた直線に沿ってスタートする練習を繰り返すというもの。このスタートが実戦でも重要になってくるという。
ベースを回る際に重要になってくるターンの練習として取り入れていたのがサークルスプリント。

二組に分かれて半径5mの円の周りをリレー形式で追いかけっこしながらダッシュを繰り返すというものだが、走るフォームが安定して体幹が強くないとどうしても膨らみが大きくなったり体勢を崩したりして、スムーズに速く走ることはできないという。また追いかけっこというゲーム形式は、走るメニューを楽しく盛り上がるようにする工夫とのことだ。

打球判断と走路を意識したベースランニング

この日のランニングメニューは実戦を意識したものも行われた。想定していたのは一死二塁の場面での二塁走者。まず走者は投手の動きに合わせて第2リードをとるが、打者のインパクトに左足を接地するタイミングを合わせることを徹底して練習していた。

スタートするか戻るかの判断をするときに左足が着地していれば、どちらにも素早く動けるからという狙いからである。そして実際に投手とノッカーの動きに合わせて判断をするというスタート練習を繰り返す。

ノッカーの尾崎監督は打つ、見逃すというだけでなく、打球方向にも変化をつけるなど、より実戦での判断の訓練になるように工夫をしていた。
この練習でもう一つ意識していたのが走者の走路。三塁ベース付近に白線を引き、スピードを落とさずにそのコースを走ることを意識させていた。

走者二塁からのヒットで1点をとれるかとれないかというのは試合の中で非常に重要な要素であり、その確率を上げるための練習と言えるだろう。

(取材・文:西尾典文)

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