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【高知商業】タイヤを使ったトレーニング

2017.1.16

徳島商、高松商、松山商と並ぶ“四国四商”の一つとして、県内最多の甲子園通算59勝を誇る高知商。近年は明徳義塾の一強が続いているが、同校OBで80年センバツ優勝時の主将であり、中学野球で長く実績を残した上田修身監督が一昨年秋に就任し、巻き返しを狙っている。そんな高知商の冬の練習を取材した。


この日最後のメニューはタイヤを使ったもの。そのうち三つは置いたタイヤを使ってジャンプすることで瞬発力を養うものだ。

タックジャンプ

両足を揃えた状態でタイヤを左右に飛び越える動きを繰り返すものだ。

オープンクローズ

タイヤの中心に立った状態から開脚と閉脚をジャンプをしながら繰り返すもの。

反復横跳

いずれも20秒カウントして回数をそれぞれが数えるもので、多く回数をこなすためには足が接地している時間を短くすることが重要になる。このような動きを繰り返すことで瞬発力を高めることが狙いだ。

ツイスト

両手でタイヤを持ち、重心を下げてかかとを接地させた状態で体の左右に振るものだ。体とタイヤを離し、なるべくタイヤを水平にして行うことがポイント。そうすることで体幹の強化に繋がる。バーベルのような持ちやすいものではなく、あえて持ちづらいものを使うことでより強い負荷がかかるというのも狙いである。

タイヤを使うトレーニングというと引いたり押したりするランニングが思い浮かぶが、使い方を変えるだけでこれだけ多くのメニューが行えるというのは新鮮だった。

そしてこれらのトレーニングメニューの指導を行っているのがベースボールコーディネーターの和田照茂氏だ。上田監督は中学指導者時代から全幅の信頼を置いている。この日も一つ一つのメニューを行う前に全選手を集め、どんな狙いのトレーニングなのかということを選手に質問しながら進めていた。
見えるものは数字化し、その伸びで成長を実感して選手の自信に繋げる。そしてトレーニングの時も常に野球のプレーの何に生きるかを意識する。そういう狙いがよく理解できる高知商の練習だった。

(取材・文:西尾典文)