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【大学軟式日本代表】4戦全勝で有終の美

2016.12.13

日本代表は11日、1日で4試合を行い、全勝で日程を終了した。球場には参加選手の保護者や現地日本人学校の児童・保護者が応援に駆けつけ、正に球場は一体となった。

最終試合を終えてほっと一息の選手達


第1試合 対Giants

J 102 034 10 
G 000 000 0

第1試合完全試合達成の斎藤投手

朝から快晴の常夏の島グアムにて国際親善大会の幕が切って落とされた。
第一試合の緊張感の中始まった試合、日本代表チームは初回、相手のバッテリーエラーで幸先良く先制点を挙げると、3回には岡本選手、5回には浦田選手、続く6回には稲田選手のタイムリーなどで、大量10点を奪う猛攻。
投げては、斎藤投手が速球を武器に6回パーフェクトピッチングの圧巻の内容で、試合は10対0と、初戦の相手GIANTSを難なく退けた。

Nice Home In!!

第2試合 対Chiefs

J 030 105 0 9 
C 000 000 0 0

第2試合6回満塁で走者一掃のタイムリー2ベースを打つ今井選手

続く第2試合、相手の先発投手は球質の重そうなパワー型のピッチャー。そんなピッチャーにも日本代表打線は臆することなく立ち向かい、2回に相手のミスから先制すると、一挙3得点。4回にも追加点を加え、極め付けは6回満塁のチャンスに打席に向かうのは今井選手。ダメ押し点の欲しい場面で値千金の走者一掃ツーベースを放ち、この回5得点を奪った。

一方の投手陣は先発慶大植田投手が4回、続く2番手の明大和田投手が3回をそれぞれ無失点で東京六大学リレーで、相手打線を完封し、9対0で初戦に続き快勝した。

植田(写真)・和田両投手による東京六大学零封リレー

第3試合 対Crusaders

J 002 005 1 8 
C 001 003 0 4 

6回ランニングHRを放った坂本選手

炎天下のグアムでの第3試合目、そろそろ疲れの見え始める日本代表選手団。立ちはだかる相手先発はナックルボールを操る軟投派投手。普段あまり見ることのないボールを前に初回、2回とランナーを出すものの得点を奪えず重苦しい展開で試合はスタートする。
しかし、そこは選ばれし代表選手団、打順が一回りした3回に、瀧、東両選手の2本のタイムリーヒットで2点を先制。ところがその裏、相手打線も連続ツーベースで1点を返すと次打者の中前打で同点の危機、これをセンター鶴ヶ野選手が見事なレーザービームでホームタッチアウトで、最少失点でこらえた。この後、6回の日本代表チームの攻撃、追加点の欲しい場面で、坂本選手のランニングホームランなどで一挙5点を奪い試合を決定づけたと思いきや、先発の目黒投手の後を継いだ江川投手がヒット、味方の守備の乱れから3失点を奪われ苦しい展開に。しかしここは代表チーム。味方のミスは打線でカバーとばかりに、最終7回前田選手の犠飛で加点し、8対4で勝利した。

第4試合 対Canyons

J 000 023 0 5
C 010 000 0 1

2番手で好投した大城投手

ここまできたら4連勝で帰国したい日本代表チーム。ところが相手もそう簡単には勝たせてくれない。
今大会初めてのナイトゲームで始まった試合は、2回裏味方の守備の乱れから、先発篠﨑投手が失点すると、打線も相手投手の力のある球に沈黙する重苦しい展開に。
少ないチャンスをものにしたいと、5回一死満塁の好機にヒットエンドランを仕掛けるもこれを失敗。しかし、なおも2死満塁、このプレッシャーの掛かる場面で今井選手が起死回生のセンター前の2点逆転打。スタンドは応援に駆けつけてくれたグアム日本人学校の皆さんの歓喜に沸いた。
投げては、4回から登板した大城投手が、力のある速球を武器に小気味よい投球でその後の相手打線を零封、最終的には味方の援護も重なり、5対1の4連勝で有終の美を飾った。
この試合は選手の皆さんのたゆまぬ普段の努力は勿論のこと、日本人学校の生徒・保護者の応援が一体となった成果だと感じた。こうして2016小野JAPANも連勝記録を更新して終了した。


現地日本人学校の児童たちと

今回急遽1日4試合の強行スケジュールでしたが、今までの国際大会と大きく違ったことが1つありました。それは選手の皆さんを応援する観客です。
今回グアム到着2日目に午後の練習を休んでまでして、現地日本人学校で野球教室を実施しました。子供たちは学校で選手の皆さんと野球をしたことが忘れられなくで、保護者に試合を見に行きたいとお願いしました。
今回はそんな子供たちや保護者たちで総勢約60名以上の方々が皆さんを応援に球場まで足を運んでくれました。試合中選手の皆さんも「○○選手頑張れ〜」とか、「日本頑張れ!」と言った応援を数多く聞いたと思います。また、試合終了後たくさんの子供たちがグラウンドまで下りてきて、皆さんにサインや記念撮影をお願いされたと思います。今回の遠征で子供たちは本当に軟式野球に興味を持ってくれたと思います。そう遠くない将来、日本人学校OBの子供たちと真剣勝負の試合ができると良いですね。

(取材・文:相原雅也)



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